『100gでもできる』チョコレートのテンパリングのコツ

テンパリング方法
k.iwai on Instagram: "自宅で簡単 100gでチョコレートのテンパリングのやり方 今回は少量でもできるシード法を紹介 チョコレートを、45℃まで溶かして 30℃まで温度を下げるだけ 室温は低めがいいので、エアコンを22℃に設定してます #チョコレート #テンパリング #お家でお菓子作り"
18 likes, 0 comments - k.__.iwai on August 27, 2024: "自宅で簡単 100gでチョコレートのテンパリングのやり方 今回は少量でもできるシード法を紹介 チョコレートを、45℃まで溶かして 3...

テンパリングって、お家でやるには「難しそう…😅」って感じること、ありませんか?

確かに、チョコレートをうまく扱うのってハードルが高いと思います

でも、実はテンパリングをする作業環境を整えて、いくつかのポイントを押さえるだけで、誰でも自宅でテンパリングができます

例えば、部屋の温度は涼しめの22度に設定したり、

チョコを溶かすときは45度を目安にするなどポイントを外さないことが重要です

そして、テンパリングをして何を作りたいかによってテンパリングの方法が違います👍

自分の目的にあったテンパリング方法を取ることが大切です‼️

そしてテンパリングは事前準備が成功のカギ🔑です

どんなに腕の立つショコラティエでも室温が高すぎたり、適切な方法を取らなかったりすると

簡単に失敗してしまいます

私はショコラティエとしてチョコレートショップで勤務していました

また、全日本のチョコレートコンクールで日本2位に輝いたこともあります。

そんな私が、家庭でも再現可能なテンパリングのコツや疑問をわかりやすく解説します

これを読めば、誰でも自宅でテンパリングを取ることができますよ😊

基本のテンパリングに必要なチョコレートの量

チョコレートのテンパリングを始めるとき、どれくらいの量が必要か悩んだことはありませんか?

一般的には300g以上のチョコレートが必要と言われていますが、「そんなに大量に使うのはちょっと…」と思う方も多いのではないでしょうか?

ちょっとしたデコレーション用にテンパリングしたい場合など

少しのチョコレートでうまくテンパリングできるのか不安になりますよね

現に他のサイトを見てみると家庭でもできると謳っていても300g以上でやっているサイトを多く見かけます

クーベルチュール(純チョコレート)を300g使おうと思うと結構な量になりますよね!

結論から言うと100g程度の少量でもテンパリングは可能です

気を付ける点もあるのでポイントを押さえてテンパリングをすれば誰でも簡単にできます👌

チョコレートが少ないテンパリングは難しい!?

まず、少量のチョコレートでテンパリングをする場合の一番の課題は、チョコレートの温度管理の難しさです

少量だと、チョコレートが溶けやすく、また冷えやすいです

チョコレートの温度を1℃単位で管理をしなければ失敗してしまうのテンパリング作業で温度の変化が激しいのは成否に大きく影響します

温度が急激に変化すると、テンパリングがとれていても温めすぎてテンパリングがはずれてしまったり、固まって欲しくないときに固まってしまったりします

また、少量だとボウルの中で温度ムラができやすくなり、均一な温度キープが難しくなります

結果として、失敗しての表面に白い斑点(ブルーム)が出てしまうことも

失敗してしまったらもう一度とかしてチャレンジしてください!

同じチョコで何回でもチャレンジすることができます

チョコレートが少ない時におすすめのテンパリング方法

少量のチョコレートでテンパリングを成功させるためには用途に合わせたテンパリング方法がベストですが、シード法のテンパリングは少量でも失敗しにくいため

まずはおすすめの方法なります

シード法では、溶かしたチョコレートに細かく刻んだ未溶かしのチョコレート(シード)を加え、全体の温度を下げて結晶化を促します

100g程度の少量なら、この方法が一番やりやすいです

シード法の手順(⚠️ここではダークチョコレートのテンパリング方法を解説します)

ミルクチョコ、ホワイトチョコでテンパリングとりたい方はこちらを参照してください!

  • 必要なもの:

チョコレート(クーベルチュール)

温度計(赤外線温度計があればなお良いです)

ボウル

ゴムベラ

1チョコレートを刻む

すべてのチョコレートを細かく刻みます。刻むことで溶けやすくなり、温度管理がしやすくなります

2チョコレートを溶かす

刻んだチョコレートの2/3位をボウルに入れ、レンジで500wで30秒ごと温め、約45℃まで溶かします

均一に溶けないためたまに混ぜながらチンをしてあげてください

このとき、湯煎で少しづつと溶かししても大丈夫ですがチョコレートに水分が大敵なので水蒸気がチョコの中に入らないように注意が必要です

ゆっくりと混ぜながら溶かします。

3残りのチョコレート(シード)を加える

残りの1/3の刻んだチョコレート(シード)を、溶かしたチョコレートに少しずつ加えます

加えたら、よく混ぜて溶かします

このときの温度は約29℃から30℃まで下げます

  4作業中

チョコレートが固まってきてしまったら30.5℃〜31℃まで温度を上げます

このときドライヤーの温風を少しづつ当てましょう

温度を上げすぎないように注意

チョコレートの温度が33℃を超えたらテンパリングはずれてしまったのでチョコレートを45℃まで温め直して再びテンパリング作業が必要になります

  注意点

  温度管理が非常に重要です。特にシードを加えた後、しっかりと混ぜてチョコレート全体を均一にすることが成功のカギです

  使い終わったらチョコレートテンパリングを外さずに薄く伸ばして保管しましょう!

他のテンパリング方法

シード法の他にテンパリングの方法は2つあります

1タブリール法

 大理石など冷えたところでチョコレートを伸ばして冷やす方法

 水を使わずにたくさんのチョコレートをテンパリングができて尚且つ結晶も綺麗にできるためショコラティエが一番使う方法

2水冷法

 少量から1キロぐらいまでと量に制限なく幅広い量でテンパリングが取れる方法

 専門学校で最初に習うほど基本的であるが湯煎や氷水を使うため注意が必要

 慣れてしまえば一番楽にテンパリングが取れる

チョコレートの少ないテンパリングのメリット

少量のチョコレートでテンパリングの難しさに触れましたがメリットもたくさんあります

  1. 無駄が少ない: 少量でテンパリングを行うことで、必要以上にチョコレートを使用しなくて済みます。これにより、余ったチョコレートが無駄になる心配が減ります。特に高品質のチョコレートを使用する場合、コストの節約にもつながります
  2. 作業が早い: 少量のチョコレートなら、溶かす時間や冷やす時間が短くなり、テンパリング作業全体が早く終わります。急いでいるときやちょっとしたデコレーションが必要なときに便利です。
  3. 少量でも応用が効く: 少量のテンパリングチョコレートは、飾り用や小さなスイーツのコーティングなど、さまざまな用途に使えます。これにより、作りすぎることなく、必要な分だけ準備できるので、効率的です。
  4. 道具の洗浄が楽: 少量であれば、テンパリングに使ったボウルやスパチュラの洗浄が楽です。少量だからこそ、片付けも手軽に行え、作業後の負担が軽減されます。

デコレーションチョコレートを作る

テンパリングがうまくいったら、次は楽しい飾りチョコ作りです!

少量のチョコレートなら、シンプルな飾りを作るのに最適

例えば、細い線を描くようにクッキングシートに絞り出して、模様を作ったり、小さな型に流し込んで固めたり

これらの飾りチョコは、ケーキやクッキーのトッピングにぴったり

まとめ

少量のチョコレートでも、正しい方法でテンパリングを行えば、ツヤツヤでパリッとした仕上がりが得られます

ちょっとデコレーションが欲しいなどでしたら簡単にできるシード法がおすすめです!

いつもの手作りお菓子にワンランク上のデコレーションを加えて食べてくれる人わさらに喜ばせちゃいましょう!!

この記事が少しでもあなたのお菓子づくりライフに役立てば嬉しいです