自宅でのクーベルチュールの保存方法はどうしていますか?
クーベルチュールは正しく保存しないといつの間にか風味が変わってしまったり、表面にブルームが起きて劣化してしまうことがあります。
実はクーベルチュールの保存にはちょっとしたポイントがあります。
クーベルチュールは温度や湿度、空気にとても敏感で、保存方法を間違えると品質が落ちやすい食材だからです。
僕はショコラティエとしてショコラトリーで勤務していた経験があり、全日本のチョコレートコンクールで日本2位に輝いた経験もあります。
この記事では、クーベルチュールを家庭で保存するための具体的なポイントを詳しく解説します。この記事を読むと、温度や湿度管理のコツから冷蔵・冷凍保存の方法まで、プロの視点から正しいチョコレート保存法がわかります。
適切な温度で保存しよう
クーベルチュールは温度に非常に敏感なため、**15℃〜18℃**が理想的な保存状態です。これより高温になるクーベルチュールが溶けたりして白く粉を吹いたような状態(ファットブルーム)になる可能性があります。
ですが上記の温度を家庭で再現するするのは難しいと思います。
お店ではクーラーをつけたままにしたりクーベルチュール専用の冷蔵庫で保存しています。
家庭ではクーベルチュールが溶けてしまうのを避ける目的で保存する際は密閉容器(タッパーやジップロック)に入れて冷蔵庫で保存することをおすすめしています。
ですがテンパリング後の飾りチョコに関しては冷蔵庫に入れてしまうと、湿気で結露をしてしまってせっかくの艶が台無しになってしまうため、冷暗所で保存しましょう!
湿度に気をつけよう
クーベルチュールは湿度も大敵です。湿度が高いと表面に水分がつき、シュガーブルームと呼ばれる現象が起こります。これはクーベルチュールの表面に砂糖の結晶ができ、ざらざらとした見た目や食感を生むため、保存場所の湿度は50%以下に保つのが理想です。
保存する際は必ず密閉して保存することが大切です。
(ジップロックに入れる、袋にしっかりテープを貼る等)
ですがむき出しのまま冷蔵庫に入れる等しない限りシュガーブルームが起こることは稀なのでそこまで神経質になる必要はないと思います。
テンパリング後のチョコレートやボンボンショコラは冷蔵保存は避ける
テンパリング後の飾りチョコをや完成後のボンボンショコラは冷蔵庫での保存を避けましょう
出来上がった製品はそれぞれ冷蔵庫に入れたり入れなかったりの判断が必要になります。
冷蔵庫は一見良さそうに思えますが、冷蔵庫の湿度が高いことから、チョコレートの品質に影響を与える可能性があります。製品になったチョコレートは、密閉しにくいため
他の食品の匂いを吸ったりして、風味が損なわれることもあります。どうしても冷蔵保存が必要な場合は、チョコレートを密閉容器に入れ、さらにジッパーバッグなどに入れて湿気や匂いから守るようにしましょう。
ボンボンショコラなどは溶けない温度(23℃以下ぐらいで)常温で保存すると美味しく食べる事ができます。
また購入したチョコレート菓子を自宅で保存したい場合は、常温で販売されていたか、冷蔵で販売されていたかを確認しておくと、自宅での保存方法が迷わないで済むと思います。
※自作のお菓子場合は水分量にもよりますが長期間保存せず早めに食べてしまいましょう!
光と空気のも気を使う
チョコレートは光や空気にも敏感です。特に直射日光は温度が上がりやすく、味や食感を変えてしまうので、暗くて涼しい場所で保存するのがベストです。また、空気に触れることで酸化が進み、風味が落ちることがあるため、なるべく密閉できる容器に入れて保存しましょう。
冷凍保存も可能
クーベルチュールを長期間保存したい場合は、冷凍保存も一つの選択肢です。ただし、冷凍保存する際はクーべルチュールの袋ジップロックに入れてしっかりと包装して空気と湿気から守ることが重要です。また、解凍する際は冷蔵庫でゆっくりと温度を戻してから常温に出すことで、結露を防ぎ質を保つことができます。
テンパリングをしない場合はここまで神経質にならずに良いと思います。
まとめ
家庭でのチョコレート保存は、温度や湿度、光、空気などの環境要因を管理することが大切です。これらをしっかり守れば、いい状態でクーべルチュールを保存できます。
食材をきっちり管理することでいつもと同じレシピ、作り方で作っても美味しく感じます。
お菓子は神経質な部分が多いですが細かいところに気をつけて美味しいチョコレートを作っていきましょう!